Grimwade D先生らのグループが1998年にBloodに発表した有名な論文より
筆者らはAMLをG-bandingで得られた核型(Karyotype)で3つのグループに層別化した。 ■ Favorable:CR率=91%で、5y OS= 65% ■ Intermediate:CR率=86%で、5y OS= 41% ■ Adverse:CR率=63%で、5y OS= 14% AMLと言っても持っている染色体のタイプで5年後の生存率が全く違うことに注意!! (注意)正常核型でも遺伝子異常が検出されることはあり。 ■ NPM= 予後良好因子 ■ FLT3/ITD= 予後不良因子
「CMLの発症は、フィラデルフィア染色体という名の9番と22番染色体が相互転座した異常染色体により起こる造血細胞内のチロシンキナーゼの恒常的活性化が原因である。」というのは基本事項。
![]() フィラデルフィア染色体はペンシルベニア大学 医学大学院ののピーター・ノーウェルとフォックス・チェイス・癌センターのデイビット・ハンガーフォードによって、1960年に発見された。2人は様々な白血病患者の染色体に注目し、ある10人のCML患者の内9人で22番染色体が健常者のものより短いことを発見しSienceに報告した。 Nowell P, Hungerford D. "A minute chromosome in chronic granulocytic leukemia." Science 1960;132:1497. ![]() 染色体の名前は両機関があるフィラデルフィアから名付けられた。 その後、染色体を分染することが可能となり、1973年シカゴ大学のJanet Davison Rowley (1925年4月5日生) により、相互転座によるメカニズムが同定された。 Rowley JD “Letter: A new consistent chromosomal abnormality in chronic myelogenous leukaemia identified by quinacrine fluorescence and Giemsa staining”. Nature 1973;243:290–293. ![]() Janetはあまり知られていないかもしれないが、AMLにおけるt(8;21)転座を同定した人でもある。 これらの発見は、特定の遺伝学的なイベントにより腫瘍が発生するということを示した画期的な発見であり、これにInspireされたDr. Brian Drukerが選択的TKIであるImatinibの臨床試験を1998年より開始することになる。 ![]() ちなみにImatinibはFDA史上、最短の72日間で承認という記録を持つ薬剤でもある。 < 前のページ次のページ >
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